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制作工程

 
打ち合わせ・額のデザイン決め~木地や~塗師や~仕上げ~セッティング・納品
打ち合わせ・額のデザイン決め


お客様のご要望・ご依頼に沿って、作品に合わせて額を木地からお作りします。ご予算をお伝えいただければ、それに応じてご提案させていただきます。まずはお気軽にお問い合わせください。

 

電話でご連絡の上、額装する作品をお持ちください。遠方等で来られない場合は可能であれば、作品をお送りいただけると額の型決めがスムーズです。それも難しい場合、写真や画像でもご依頼を受ける場合もございます。

 

作品に合わせて、角見本を元に200種近くある模様から仕上がりを想定し、額の型を選択していきます。

型が決まりましたら、見積もりを出します。

(見積もりまでは、無料です。)

 

そちらで納得いただいてから制作にかかります。

木地や


額の型が決まりましたら、「木地や」と呼んでおります木工部分の職人が、土台となる木の部分を加工します。

 

創業当時は杉などを使用していましたが、現在はジェルトンというより柔らかく額の加工に適した材を使用しています。

 

『木取り』

まずは、材木から木取ります。打ち合わせで決まった型から断面図をもとに材木を額の形状に荒削りし、鉋で削っていきます。

 

『止め付け』

木取った材をサイズに端45度に切り、鉋をかけぴったりと合わせます。膠をつけて角を接着します。この止め付けができるようになるまで、早くて5年と言われています。

 

『トンボ』

止め付けを補強するために斜にトンボを入れます。トンボを入れることによって止めが切れてくるのを防ぐ役割をします。それでも日本は四季により温度・湿度の変化も激しく、材も膨らんだり縮んだりしますので完全に動かないようにはできませんが、この動くことも計算した上でトンボが入ることにより狂いが最小限度に抑えられます。

 

ようやく木地の完成です。

塗師や

 

下地となる胡粉で作った「どろ*」をひきます。

*この「どろ」も数種類の胡粉をブレンドし、「膠」こちらも数種類の膠をブレンドしたものを半日かけて、一回につき数キロ練ります。こうして作ったどろの胡粉の艶やかで温かみのある白は、他の素材では出せません。画家の藤田嗣治が陶器のような肌と評された白い肌の顔料も、この胡粉を使っていたのではないかと言われています。

 

「研ぎ」

どろを塗ったままでは、ざらざらなので、水ペーパーや竹ブラシを使って水研ぎをし、乾いたらサンドペーパーで研ぎあげます。

 

 

仕上げ

 

金箔や銀箔を施す前に下地にアシェットを塗ります。

 

金箔をつける「箔押し」作業にはニス押し、水押し、古代式と大きく分けて3種類の仕上げ方があります。それぞれの仕上げによって、下地のつけ方も変わってきます。

 

「古代式」はアンティーク加工を施したものになります。せっかくつけた金箔を新品ですが年期の入ったアンティークに見せるため企業秘密のてまとひまをかけて、はがします。はじめから古く見えるあじのある仕上げ方です。

 

箔を押しましたら、そのままでは生っぽいので古びをいれます。型によって色を入れたり、部分的に装飾模様をステンシルで加えたりし、作品をよりよく見せるために仕上げにはより手をかけて最終調整をします。

 

上記の仕上げが代表的なものですが、一点一点、作品に合わせているので、ニスなどの塗料で金を使わずに色を使った仕上げもあります。

 

 

 

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